スギダラ天竜支部



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間伐杉の割り箸購入メモ

間伐材を利用した、量販目的の割り箸の購入先のメモ。

集めてみた所感
  • 材料の特徴のサンプルのつもりで集め始めたけれど、各地の差は分かるような分からないような・・・
  • 赤い部位があるかどうかは、材の特性よりも使っている材料が「丸ごと」なのか「端材(例えば柱をとって出る周囲の半円部分)」を使っているかの違いが要因のもよう。

■東北地方
【福島県】
・[会津]奥会津エコリード株式会社 http://ecolead.northnet.jp
メールで問い合わせ、直接見積もり依頼。500膳購入。ほとんど真っ白。
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■関東地方
【埼玉県】
・[多摩]はし藤本店 楽天ショップ
ほとんどが赤身を含んでいる。小口を見ると「全部茶色い」くらいの印象。
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■中部地方
【静岡県】
・[天竜]作業所せきれい http://sekirei.main.jp/
就労支援の工場(こうば)で作られている。人づてで直接購入。ほんとどが白く、まれに茶色か焦茶。年輪は穏やか。
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【岐阜県】
・[飛騨]飛騨製箸株式会社 http://waribashi.jimdo.com
サイトから18膳*4セット購入。赤身が1/3くらい。
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・[郡上]郡上割り箸 http://gujowaribashi.com
サイトから業務用を購入。(贈答用の堤も美しい割り箸が有名)赤と白が半々くらい。多少茶色い。
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【石川県】
・[石川]中本製箸株式会社 http://www5.nsk.ne.jp/nakamoto/
植樹祭の露店で購入。茶色のものがかなり多い。焦茶もある。年輪の色も濃く、かなりワイルドな印象。
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■近畿地方
【奈良県】
・[奈良]新屋製箸所 http://www5.kcn.ne.jp/
高級そげ箸、現地土産物屋で購入。赤〜茶の部分もけっこう入っているが、これは赤身箸セットかもしれない。「高級」と謳うからか吉野だからなのか、年輪の細かさと均一さはピカイチ。また、箸の形状に合わせているのかもしれないが、正面が柾目になる向きで揃っている。サイトからも購入可能の様子。
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・[奈良]株式会社シンワ amazon.co.jp内
会社のHPには普段使いの杉割り箸は載っていないが、Amazonで販売中。かなり茶色い部分多し。
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■中国地方
【岡山県】
・[西粟倉]ワリバシカンパニー http://warebashi.com
茶色が1割程度。
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【広島県】
・[北広島]わだち草 http://www.wadachisou.com/waribashi.html
飲食店業務用 1000膳 5000円(税込)。Facebookで問い合わせ、1000膳購入。ほとんど真っ白。
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■九州地方
【熊本県】
・[天草]株式会社松島木材センター http://www.m-moku.jp
熊本県天草市の製材所と、大阪河内のやなぎプロダクツ株式会社が共同開発した。以前はamazonで購入できた。意外にも(?)、ほぼ真っ白。まれに赤身が少し。年輪の色も穏やか。
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by sugidaratenryu | 2016-08-20 18:04 | 杉道具/杉家具

遠州酒蔵見学

友人から「遠州酒蔵取材ツアーを企画しているんだけど、いっしょに来る?」と誘われて、二つ返事で参加を決めた。

しかしなぜ二つ返事をしたか、そこから考えてみたいと思う。

というのは、実は私は別にお酒が大好き!というわけではない。
どちらかというとお酒の場が面白く、あとは酒が入るとちょっとテキトウでも許されるようなところが気楽で良い。

しかしお酒の味は全然わからない。飲み比べセットを頼めば確かに味は違うなとは思うけれど、好きか嫌いかというのが判断つくほどの思い入れはなくて、だから好みの酒というものはない。同様にビールの味も特段の好き嫌いはないし、水の味も違いはよく分からない。だいたいのものが「おいしい」というおおざっぱな中で生きている。

それでも酒蔵には興味があった。特に、「ツアー」で複数を短時間のうちに回る、というのはとても興味深く、だから二つ返事だったと思う。

興味を持ったところをつれづれに挙げてみると、日本酒というのは土着の酒であって、歴史が古い。けれども一時期人気が落ちて、しかし最近盛り返しているという噂を聞く。おそらく「職人」と言われる人が居るであろうこと。聞きつまんだ話では、職人の微妙な判断によりそれこそ職人技で銘酒は仕上がるらしいが、私には職人が何をどう判断するのか想像できず、そのあたりを確認できるかもしれないという期待もあった。また、酒の味は、土地や酒蔵(蔵付きの菌)によって異なるらしいが、どうも信じられない。それから個人的に、古い建物や道具が美しいと傾倒しているので、酒蔵にはそういうものがわんさとあるに違いないということ。

その辺りを総合したであろう直感により、二つ返事にて酒蔵ツアーに出発した。

この日の訪問は2箇所、1つは天竜の山裾ともいえる浜北区にある花の舞酒造。
もう一つは、掛川市にある土井酒造場である。

まずは1軒目の花の舞酒造。
こちらは、大々的に、いわば商業的に酒造している印象があり、その通り、見学コースも整っていて、効率的に案内いただいた。
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販売店舗。最近、こういう古い作りの建物に非常に心惹かれる。
奥に見えるのが門前町を生み出したお寺、庚申寺の門。


販売店舗と酒蔵、倉庫がお寺の門前にある。店舗の前の道は、昔からの門前の通りで、道幅も昔から変わらないという。軒先には大きな杉玉が堂々と下がっている。スギダラケ倶楽部会員として、嬉々としてお店で作ったのですかと質問したところ、お酒の神様の神社で祈願済みのものを購入するとのこと。

なるほど、一般の方向けに、杉玉作りワークショップを企画したら面白いのではと思っていたが、杉玉をレクリエーションの道具として扱うのは酒屋さんでは場違いなのかもしれないと思い直した。
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とにかく立派な杉玉。


ちなみに杉玉の意味合いについては、あくまで「新酒ができました」のサインであって、"緑だった杉玉が茶色くなると酒が熟成したしるし"ってことはないとのお話でした。

そういったお話と案内は、杜氏の土田さんがしてくださいました。職人といえば寡黙・・・というイメージをくつがえす、はつらつと元気で楽しい見学でした。

まずは店舗の裏手へ。目に飛び込んでくるのは酒タンク。
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50,000L入るんですよ・・・それが4−5棟ありました。

タンクの手前にある木はケヤキ。「良い水を呼ぶ」と言われているとのこと、こうやってタンクの間にガシガシそびえ立っていました。

大事な原料の1つ、お水はこちらの井戸でくみ上げています。赤石山系の伏流水だそうです。
店舗でお水も試飲させてもらいましたが、いつもの通り味の違いは分かりませんでした・・・私には無味無臭のおいしいお水でした!(ほんとそんな感想ですみません)
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くみ上げた水はパイプにて各種施設に送られています。メカ感がすごい。


この時は気づきませんでしたが、今思えば、東名高速道路や第二東名のような大規模工事がそれなりの近い場所で行われた土地ですが、変わらず美味しいお水が汲めるというのは素晴らしいことです。

続いて、精米所へ。
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こちらもメカ感がすごい。

見学に伺った5月は、実はお酒造りがひと段落した時期のため、工場は落ち着いて広々していました。こんなに大規模に精米するとは思っていなかったので、規模にびっくり。

それで・・・工程としてはいろいろあって・・・それこそ大事な米麹の仕込みとかがあるわけですが、見学できるような気楽な工程ではなく(仕込み時期ではないので実施もしていない)ので、見学ツアーとしては、次はもう酒! お酒できてます!
個人的には、桃から生まれた桃太郎が、桃から生まれるなんてびっくりだった次の瞬間にはお供を従えて鬼ヶ島に到着していた、という感じでありました。仕込みタンクが並びます。
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タンクの中が冷えているので、この場所もひんやりしています。


そして原酒を試飲・・・いつも通り、ザ・おいしい 以上のことは分かりませんでした・・・けど・・・おいしかったんですよ。ほんとすみません。
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こうして美味しいお酒ができるわけです。
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ちなみに貯蔵タンクの横には、戻ってきた空いた樽が山積み。
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浜松では、5月初旬に浜松祭りが行われ、各所で樽の酒が振る舞われます。ちょうどそれの空いた樽が戻ってきたということですが、樽の二次利用方法は特段ないということで、何か使えたらいいのになとアイデアをひねりたいですね。

この樽を見て、日本酒は、ある意味記号化しているんだなと思いました。祝宴などでの鏡開きは、あれは儀式的に「めでたい!」という表現として定着しています。それは、新興のお酒のビールやウィスキーにはない点です(野球界ではビールがけしてましたけど・・・最近はしていないかな? 少なくとも一般には行われません)。焼酎も400年を超える歴史がありますが(by Wikipedia)、ハレの場に用いられる立ち位置に置くということは聞いたことがありません。(日本酒の歴史を調べたところでは、「稲作と共に始まったby Wikipedia」とのことで、歴史の長さはずば抜けていた!)

ちなみに、杜氏になりたい(酒蔵で働きたい)という希望者は一定の数がいて、花の舞酒造さんでは人手不足にはなっていないとのこと。たまたま今は全員が地元出身者とのこと、地元の米、地元の水、地元の人間の三拍子揃った地酒だそうです。

また、花の舞酒造では、新製品開発が盛ん。日本酒としてはかなり変わりダネの商品もあります。パッケージデザインもモダン。杜氏の土田さんが楽しそうに、「若い人も受け入れやすいようなものを、若い者が作っている」とお話されていたのが印象的でした。

◎ぷちしゅわ日本酒 ちょびっと乾杯
http://www.hananomai.co.jp/product/liqueur.html
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※画像はリンク先からお借りしました

地元名産のメロンやイチゴ、ブルーベリー味もある地元色満載の新ジャンルのお酒。ビンの形もかわいい。

2015年にリニューアルした「SAKE Dolce(サケドルチェ)」
http://www.hananomai.co.jp/information/596.html

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※画像はリンク先からお借りしました

やっぱり毛筆とか和紙とかいうアイコンが乗っているとうもれてしまうので、こういうパッケージは目を引きます。

HPによれば、従業員64名という花の舞酒造。大所帯の組織が次に続いていくためには、大規模な工場(こうば)、見学ツアーなどでの企業のPR、新しいことへの挑戦などが欠かせないのだろうと推測します。

ちなみにこちらは、米麹の仕込みの際など泊まり込みの際に泊まり込む建物。いい雰囲気です。
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職人たちはみんな地元だし、今は別に泊まり込まなくてもいいらしいのですが、まあ遅い時間になったり来るべき時間が早かったりしたらもう泊まっとこ! というノリで使っているとか。

疑問に思っていた「職人技」については、1つ合点がいきました。
酒を作る際には、ある一定の味を目指す、という点を私は見逃していました。私は、「自然の材料を自然のあるがままに加工している」と思っていたわけです。しかし、とある銘柄のお酒として、「あの味」に仕立てたいという目標があれば、材料・天候などの違いを吸収する必要があります。
嗚呼、それが職人技。

仕事でも生活でも、人間やら人工物やらとしか接していないと、こういうことがピンと来ないのかもしれません。勉強になりました。


続いては、掛川にある土井酒造場さんに向かいます。
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by sugidaratenryu | 2016-08-06 18:18 | つながり


日本全国スギダラケ倶楽部、天竜支部です。
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